令和7年度自由民主党愛知県支部連合会大会にあたり、ご来席を賜りました皆様に心から感謝申し上げます。
昨年の大会は、わが党の派閥による政治資金を巡る問題を受け、深い反省と危機感を持って臨んだ大会でありました。
本年、わが党は立党70年を迎えます。昨年の衆議院総選挙における国民の厳しい審判を、いまいちど肝に銘じるとともに、「政治は国民のもの」との立党の精神に立ち返り、新たな一歩を踏み出す決意であります。
それでは、昨年7月6日の県連大会以降の活動について、要点をご報告いたします。
まず、9月の総裁選挙についてであります。現行の総裁公選規程で過去最多の9名が立候補し、名古屋栄での所見発表演説会を皮切りとして、白熱した政策論争が繰り広げられました。結果、石破茂候補が新総裁に選出され、森山幹事長はじめ、新たな執行部体制となりました。
その後、10月1日召集の臨時国会で、石破総裁は第102 代内閣総理大臣に指名され、第一次石破内閣を発足。同9日、石破総裁は新政権について国民の信を問うとして、衆議院を解散し、第50 回衆議院議員総選挙が10月15日公示、27日投開票の日程で実施されました。わが党は191 議席を獲得したものの、15年ぶりに単独過半数を割り込み、友党の公明党の議席と合わせても過半数に及びませんでした。県内では選挙区で勝利した3人と比例復活当選の4人を合わせ、当選者は7人にとどまり、極めて厳しい結果となりました。この上は、謙虚で丁寧な政治姿勢を貫き、地域の声に全力で応えることにより、党勢回復を目指してまいります。
次に、組織の現況についてであります。令和6年党員数は、前年から5,527名減の5万59 名でありました。わが党への厳しいご意見がある中、党勢拡大にご尽力をいただきました関係各位に御礼を申し上げます。今後も党員増加に粘り強く取り組んでまいりますので、各支部及び党員・党友の皆様の格段のご努力とご協力をお願い申し上げます。
次に、各種組織活動についてご報告いたします。党勢拡大のため、各級選挙勝利に向け、積極果敢な活動が展開されました。
青年局・青年部・学生部は、次世代のため、なすべきをなすため、台湾との交流など様々な研修活動を行いました。国民から厳しい目線を向けられている中においても、信念をもって切り込んでいく勇気をもちながら、各地で街頭活動に取り組みました。また、様々な課題に積極的に取り組むため、党本部との関係を強化し、意見交換会や県内研修を開催いたしました。
女性局は、7 月に、名古屋市内中心部で党女性局街宣車「スマイル号」による街宣活動を行いました。女性部長会議を随時開催することにより、情報共有と連携の強化を図るとともに、車座対話集会「いどばたキャラバン」を開催し、わが党の政策の周知に尽力しました。さらに、党籍を有する愛知県連所属の女性地方議会議員は、全国都道府県連で二番目に多い58 名を数え、今後ますますの活躍が期待されます。
第21期目を迎えた県連主催の政治塾「愛知政治大学院」では、党中央政治大学院役員や県連役員が講師を務め、年間全6回の講座を開催し、41名の受講生が参加しました。引き続き、国や地域の将来を担うにふさわしい人材の発掘、育成に努めてまいります。
次に、政調活動、広報活動についてであります。
政調活動では、愛知の発展に向けて、積極的な活動を展開してまいりました。100 を数える主要友好団体から「政策懇談会」を通じて、令和7年度予算・税制に向けた要望の聴取を行いました。また、政調会委員が懇談会出席団体を訪問し、要望への回答を届けました。市町村代表者からは「地域連絡会議」にて地域の多様な予算要望を承り、所属議員と連携のもと、その実現を図りました。さらに、参議院議員選挙に向け、有権者に地域特有の政策を訴求することを目的とし、『愛知県自民党政策集』を作成いたしました。
広報活動においては、愛知県連が掲げる理念「愛I do」(アイドゥー)を活かしながら、活動を展開しました。総裁選挙そして衆議院議員総選挙においては、特設ホームページを作成し、すべての世代に自民党の政策をアピールできるよう努めてまいりました。
次に、県連規約の改正についてご報告いたします。新しい規約の制定のため、組織委員会において様々な協議を重ねてまいりました。県連の組織体を変更する可能性のある大変重要な課題でありますので、今後も方向性を確認しつつ、慎重に進めてまいります。
次に、名古屋市長選挙についてであります。11月24日施行の名古屋市長選挙では、元参議院議員の候補を推薦し、全力で挑みましたが、残念な選挙結果となりました。ご支援いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。
次に、衆議院選挙区支部長についてご報告いたします。衆議院の支部長任期は、総選挙から総選挙までの間となっており、第50回衆議院議員総選挙の時点(令和6年10月27日)で、全ての衆議院の選挙区支部長はその資格を失いました。その後、正規の手続きに則り、今日まで2区、5区、7区、16区を除く12の衆議院選挙区で支部長が決定しております。支部長未決定の選挙区については、引き続き、党本部、地元公職者と連携の上、対応してまいります。
次に、3月9日にグランドプリンスホテル新高輪で開催されました第92 回自由民主党大会についてであります。この大会で、わが県から優秀党員として、西川良一君(千種区支部)、山﨑金市君(昭和区支部)、馬場福男君(中村区支部)、松原朝彦君(瀬戸市支部)、天木一馬君(知多郡第二支部)、松井正衛君(豊田市支部)、吉口栄次君(岡崎市支部)、松尾学樹君(安城市支部)、河合佐織君(豊橋市支部)、山田勝君(江南市支部)、優秀党組織として自由民主党愛知県郵政政治連盟支部(岡松康仁支部長)が総裁表彰の栄誉に浴されました。心から祝意を表します。
目前に第27回参議院議員通常選挙が迫っております。わが党の命運を左右するこの政治決戦に必ず勝ち抜く決意であります。本日ご参会の党員・党友はじめ皆様のご奮闘とご支援を心からお願い申し上げ、党情報告といたします。